スケッチや線画の雰囲気は昔から好きでした。
子どもの頃に見た挿絵や設計図、ノートの端に描かれたラフスケッチ。
完成された絵というよりも、
途中段階のような、考えの余白が残っている表現に、どこか安心感がありますよね。
そこで、今回は NanoBananaProを使った画像のスケッチ化 を試してみることにしました。
NanoBananaProでスケッチ化してみる
NanoBananaProは、
単なる画像生成だけでなく、既存画像の雰囲気変換にもかなり強いツールです。
今回は、
- 元となる画像を1枚用意
- スタイルとして「鉛筆スケッチ」「線画」を明確に指定
- 余計な質感や色を極力排除
という方針でプロンプトを組み立てました。
元画像とスケッチ化画像の比較
【元画像】

【スケッチ化した画像】

輪郭など必要な要素だけが残り、
見る側が自然と補完する余地が生まれました。
ノスタルジックな感覚もあり、良い感じです。
使用したプロンプト
今回NanoBananaProに入力したプロンプトは、以下のものです。
prompt: |
Create a photo-style line drawing / ink sketch based exactly on the uploaded reference image. Keep every element, proportion, and expression identical to the source image, including its background content, but rendered in a sketch style. Use blue and white ink tones with intricate, fine line detailing, drawn on a simple paper texture background.
negative_prompt: "hands, pen, pencil, eraser, stationery, notebook rings, spiral binding, extra objects"このプロンプトは、「元の画像の構図や内容を崩さずに、スタイルだけをきれいな青インクのスケッチ風に変換する」ことに特化した構成になっています。
具体的にどのような意図で構成されているか、ポイントを3つに分けて解説します。
1. 「再現性」の強調(勝手な変更を防ぐ)
AIは画像を生成する際、構図や表情を変えてしまうことがよくあります。これを防ぐために、以下の言葉で「元の画像から変えないこと」を強く指示しています。
based exactly on...(~に正確に基づいた)Keep every element, proportion, and expression identical(すべての要素、比率、表情を同一に保つ)including its background content(背景の内容も含めて)
これにより、AIが勝手に背景を消したり、人物の顔を変えたりするのを防いでいます。
2. 「質感」と「色」の指定(スタイルの定義)
「どういう画風にするか」を具体的に定義している部分です。
photo-style line drawing / ink sketch(写真のような線画 / インクスケッチ): アニメ絵などになりすぎず、リアルさを残した線画を指定しています。blue and white ink tones(青と白のインクのトーン): 色味を指定しています。intricate, fine line detailing(複雑で繊細な線の書き込み): 雑なラフ画ではなく、精密画のようなクオリティを求めています。simple paper texture background(シンプルな紙の質感の背景): ここが重要です。 「シンプルな紙」とすることで、リングや罫線が出現するリスクを減らしています。
3. 「不要物」の徹底排除(Negative Prompt)
手やペンが描画されることを防ぐための「防御策」です。
negative_promptに列挙された単語:hands(手),pen(ペン),pencil(鉛筆),eraser(消しゴム),stationery(文房具)notebook rings(ノートのリング),spiral binding(螺旋綴じ)
これらを「描いてはいけないもの」として明示的に指定することで、もしAIが「スケッチ=描いている手」を連想しそうになっても、強制的にそれをブロックする仕組みになっています。
まとめ
NanoBananaProを使えば、今回紹介したプロンプトはそのままコピーしても使えますし、
キーワードを変えるだけで、自分好みのスケッチ表現に調整できるはずです。
ぜひ一度スケッチ化を試してみてください。


