今日は、私自身が起業というプロセスの中で、実際に体感していること、そして
認知科学的コーチングを受ける中で教えてもらい、強く腑に落ちた「脳の仕組みと変化の話」について書いてみようと思います。
私はプロのコーチではありません。
ただ、コーチングを受ける“側”として、自分の思考や行動が変わっていく過程を体験してきました。
その中で、「ああ、だから今まで変われなかったんだ」と、何度も腹落ちする瞬間がありました。
もしかすると、こんな経験はありませんか。
・「今年こそ新しいことを始めよう」と決めたのに、三日坊主で終わる
・「現状を変えたい」と思っているのに、結局いつもと同じ選択をしてしまう
・大きな目標を立てた瞬間、急に不安になって足が止まる
私も、まさにそうでした。
でも、認知科学的コーチングの中で教えてもらったのは、
それは意志の弱さでも、能力不足でもないということです。
ただ、脳が「いつも通り」を守ろうとしているだけなのだと。
なぜ私たちは「現状維持」を選んでしまうのか?
コーチングの中で説明を受けたのが、
ホメオスタシス(恒常性維持機能)という考え方でした。
これは、環境が変わっても状態を一定に保とうとする、脳と体の仕組みです。
暑ければ汗をかき、寒ければ体を震わせる。
それと同じことが、思考や感情にも起きていると聞いて、妙に納得しました。
私たちには、慣れ親しんだ安心できる領域、
いわゆる「コンフォートゾーン」があります。
そこから外に出ようとすると、脳はこう反応するそうです。
「ちょっと待て。それ、本当に安全か?
今のままで生きていけてるじゃないか。戻ろう」
変わりたいのに動けない理由は、ここにありました。
私自身、起業を決めた頃、
「やっぱり会社員の方が安定しているんじゃないか」
「起業なんて難しすぎるかもしれない」
そんな言葉が、無意識に何度も浮かんできました。
以前の私は、それを「自信のなさ」だと思っていました。
でも今は、脳が全力で現状に引き戻そうとしていただけだったのだと理解しています。
見えなかったものが見え始める「RAS」という話
もう一つ、印象に残っているのが
RAS(網様体賦活系)という脳のフィルターの話です。
私たちの脳には、毎日膨大な情報が入ってきます。
でも、そのすべてを処理できないため、
「これは重要」「これは今はいらない」と、自動的に取捨選択しているそうです。
このとき、重要ではないと判断された情報は
スコトーマ(心理的盲点)として、最初から見えなくなります。
「新しい車が欲しい」と思った途端、
街でその車ばかり目につくようになる。
そんな経験、きっとあると思います。
あれは、世界が変わったのではなく、
自分の脳のフィルター設定が変わっただけなのだそうです。
この話を聞いたとき、私はハッとしました。
ゴールを持たないまま日々を過ごしていると、
脳は「不安」「リスク」「できない理由」ばかりを集めてしまう。
一方で、ゴールを決めると、
「方法」「ヒント」「出会い」が見えるようになる。
実際に、私が「AIを軸に独立する」と腹を決めてから、
それまで流し見していたAIの情報が、
誰かの課題を解決するための材料として見え始めました。
能力が上がった実感はありません。
ただ、見ている世界が変わった感覚だけがありました。
ゴールは「今の延長線」に置かなくていい
コーチングで何度も強調されていたのが、
ゴールは「現状の外側」に置くということでした。
今の延長線で達成できる目標では、
脳は変わる必要がありません。
「今のままじゃ無理だけど、どうしてもやりたいこと」
いわゆる Want to をゴールに置くことが大切だと教わりました。
そのゴールに臨場感を持ち始めると、
脳は少しずつ錯覚を始めます。
「本来の自分は、そっち側なんじゃないか?」
そうなると、不思議なことに、
やる気を出そうとしなくても、行動が生まれ始めます。
最初は「根拠のない自信」でいい
もちろん、
「そんなゴール、自分には無理だ」
そう思う気持ちも何度も出てきました。
そのときに教えてもらったのが
エフィカシー(自己効力感)という考え方です。
「自分ならできる」という感覚は、
実績や能力とは関係ない。
最初は、根拠がなくていいのだと。
私もまだ挑戦の途中です。
不安になる日もあります。
でも今は、
「あ、今ホメオスタシスが働いてるな」
そう一歩引いて自分を眺められるようになりました。
あなたの脳にも、
まだ見えていない可能性が、きっとあります。
もし今、孤独やプレッシャーを感じているなら、
それは現状の外へ踏み出そうとしている証拠なのかもしれません。
未来は、今この瞬間に選べる。
私自身、そう教わり、今も実験中です。
あなたが本当に「やりたいこと」「手に入れたいもの」は、何でしょうか。
少し立ち止まって、心の声を聴いてみてはいかがでしょうか。


