人は、強いから前に進めるわけではない。
自信があるから、迷わず進めるわけでもない。
むしろその逆で、
不安で、怖くて、立ち止まりそうなときに——
誰かが、そっと背中に手を添えてくれるから、人は前に進めるのだと思う。
大勢の賛同はいらないし、立派な肩書きもなくていい。
「それ、いいと思うよ」
「あなたならできると思う」
「失敗しても、ちゃんと見てるから」
たったそれだけの言葉が、
重たくなっていた一歩を、少しだけ軽くしてくれる。
挑戦するとき、人は孤独になる。
新しいことを始めるほど、理解されない時間が増える。
正論は山ほどある。
やめた方がいい理由も、リスクも、現実的な話も。
それでも心のどこかで、
「それでもやってみたい」と思ってしまう瞬間がある。
そんなときに——
否定ではなく、期待を向けてくれる人が一人いるだけでいい。
その存在は、決して目立たないかもしれない。
でも、
「見てくれている」
「信じてくれている」
その確信が、人を静かに前へ押し出す。
私は思う。
人を動かすのは、完璧な計画でも、強い覚悟でもない。
「あなたの味方でいる」という、誰かの存在だ。
だから私も、誰かにとっての
「その一人」になれる人でありたい。
大きなことはできなくてもいい。
背中を強く押せなくてもいい。
ただ、
迷っている人のそばで
「大丈夫」と言える存在でいたい。
応援してくれる人が一人いれば、人は前に進める。
それを、私は何度も見てきたし、何度も救われてきた。
そして、私自身、今日もまた、
その一歩を踏み出そうとしている。


